2011-01-01から1年間の記事一覧

『魔法少女まどか☆マギカ』の終了に寄せて

(1)前提 『まどかマギカ』は、9話以前からかなり間が空いてしまったから、話自体を私がよく覚えていないので、ここでおさらいをしてみよう。 ①マミ。彼女は命を救われるために魔法少女になり、Charlotteに喰われて死んだ(3話)。ほむらのループさせた別の…

大学入試における「カンニング」について

巷を賑わせている「カンニング」の問題がある。即ち、受験生aicezukiが京都大学その他の入試中に「yahoo知恵袋」を用いて、問題の解答を質問していた、という問題である。この問題は京都大学が偽計業務妨害罪を根拠として当該aicezukiを刑事告訴し、その後ai…

『魔法少女まどか☆マギカ』第9話の感想

キュゥべえの主張であるが、私はキュゥべえが魔法少女システムを運用する理由は結局自己の生存のためであろうと思っていた。魔法少女を取り巻く必然性の形象は、キュゥべえのシステム運用理由という形で結晶化し、もって生命の賛歌を高らかに歌い上げるので…

『魔法少女まどか☆マギカ』第6〜8話の感想

最近何故か忙しく、『魔法少女まどか☆マギカ』について論ずる暇が余り取れぬのである。故に、差し当たりは要点のみを記すことにする。 (〇)ゾンビについての予備的考察 第6話において、キュゥべえによって顕示された「魔法少女の魂と肉体との分離」につい…

『魔法少女まどか☆マギカ』第5話の感想

最初に読解の指針を示しておくと、その後の読解がかかる指針に拘束され、言わば虚心に映像を読解することが困難となる虞れがある。しかし『魔法少女まどか☆マギカ』はかかる私の先取的指針がそのまま映像として実現されていったのであって、この点私が旧来か…

『魔法少女まどか☆マギカ』第4話の感想

実は第4話について見るべき点はさほどない。私の予言通り、さやかはまどかよりも先に魔法少女になったわけであるが、これはこうでなければ話の辻褄が合わないのであるから、魔法少女になったとて、「あっそうですか、早く死んでください」という以上の感慨は…

『魔法少女まどか☆マギカ』第2話・第3話の感想

私はかつて、魔法少女アニメが「非日常の日常に対する必然的介入」というモーメントを有しており、もって「魔法少女」を法的主体としての擬制することにより彼女の主体化・成長を示さんとする試みが、不断に必然性の表徴によって揺るがせられ、成長せる魔法…

2011年冬クールのアニメ(第1話)

今日も華麗に国法学の講義をさぼって、これからバイトまでカッシーラーを読むだけなので、今期のアニメの第1話のリヴィウでもしましょう。 ①『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』 人間の外徴的行動と内面の思考とが必ずしもリン…

『魔法少女まどか☆マギカ』第1話の感想

かなり内容と映像とを忘却しているので、的はずれなことを書くやもしれぬ。その場合はそれが判明し次第コンメンタールにて修正する。この常態的修正更新可能性の存在が、ネットに言論を書き加えることの一つのメリットである。本アニメは、新房シャフト+虚…

村上隆氏と北久保弘之氏の論争について

村上隆氏と北久保弘之氏が論争をしたようである。伝聞形なのは、私がトゥヴィッター(所謂twitter、但しドイツ語流に発声する)のアカウントを保持しておらず保持する気もないためであり(この理由の一端には、トゥヴィッターの呟き文字数の厳しい制約という…