2010-01-01から1年間の記事一覧

性表現規制そのものへの反対根拠

先の日記に述べたように、私は青少年保護のための表現規制そのものに反対である(改正に反対、なのではない。この点で昨今憤っている行動派(皇道派、でもある)の方々とは意見を異にするのであろう)。その理由を、以下に、極々簡潔な形で示すのである。こ…

東京都青少年保護育成条例の改正に思う

本条例が様々な問題を抱えたものであることは最早論を俟たない。それにも拘らずこの条例について付言するとすれば、それは識者の聡明なる主張の複製としての価値しかない、との謗りは免れ得ない。しかしながら、本条例のテクスト読解その他を通じて、広く現…

『侵略!イカ娘』と、「暴力装置」発言

外界は概念により解釈されるが、しかし我々は概念の用法に関して、あるいはその沿革に関して、想像以上に無自覚である。「自衛隊は暴力装置である」という極々当然の主張に対してかくもヒステリックに世人が反応するのも、彼らが「暴力(violence, Gewalt)…

『借りぐらしのアリエッティ』の感想

先ず、映像を見つつ感じたことを箇条書きにて記す。 ・家の幾何学的構造が気になる。 ・お茶が粘液である。ここに限らず、液体描写が全て粘液的である。最後に流すアリエッティの涙は、さながら精液の如きものである。 ・おばさん連中が悉くヒステリックであ…

『となりのトトロ』の感想

因果関係とは、外的に存在して万人に知覚されるものではなく、多分に主観による策定作用を要請する。「燃えている火に触れると熱い」のは、科学的に熱エネルギーがどうこうという説明を行うことは可能であるが、実はその説明は普遍的ではなく、その前提とし…

センゼミ終了

アリストテレスに次いで、現代正義論の旗手のアマルティヤ何とかを読むゼミが終了した。これは法哲学の演習ということだったが、実質は政治哲学の演習であり、私の関心にも見合い、かつ得るものも多いゼミであった。しかし些か予習量が足らなかったようで、…

レオ・シュトラウス『ホッブズの政治学』(1)

さて、某古代ギリシアの「知の巨人」を読むゼミも終わったことであるし、やっと少々の暇が出来たので、ここらで読んだ本の感想でも書こうと思うのである。さしあたっては、本日図書館に帰す義務を負っているレオ・シュトラウス『ホッブズの政治学』についてで…

日記(7月10日)

久々の書き込みである。というより今週は某論文の提出作成や、貯めたタスクを処理して世情に追いつくことで精一杯であり、日記など書いている暇がなかったのである。 さて、そんな中でも、レオ・シュトラウス『ホッブズの政治学』と大澤真幸『恋愛の不可能性…

『黒執事Ⅱ』第1話

やはり水樹奈々は男性が良く似合う。というよりヒロイン声優などそこら中に転がっているのだから別に水樹がやらなくてもよいのであり、こういう少年役こそ水樹の本領である。他にヒロインばかりやっているが本来は少年役に適する声優に井上麻里奈がいるが、…

『Angel Beats!』最終話の感想

前回の日記に引き続き、Angel Beats!最終話の感想である。因みに色々と挑発的口調なのは、原文がそうなっていたからである。また、現在の私のAngel Beats!論がこれと全く同じである保証はない。以下本文↓ この色々と残念な形で終結したアニメを思想的に擁護…

『Angel Beats!』第12話の感想

全く無内容なブログというのも興ざめであるから、過去に記したいくつかの文章をmixiからそのまま移管して貼り付けておく。ここでは、Angel Beats!第12話を観た感想を記してある。以下本文↓ 私はAngel Beats!(以下AB)を途中からしか見ていない(まあそれま…

使用開始

本日よりこのブログの使用を開始する。先ずは実験的に書き込んで見る。 元々はmixiにて言論をしていたのだが、閉鎖的空間でのコミュニケーションに辟易してきた為、よりパブリックな空間にて議論をせんと欲し、こちらに移って来たのである。 因みに日記の内…